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ヘナとは
ヘナはミソハギ科の植物で一般名はhenn(ヘンナ)和名は指甲花(シコウカ)といい、北アフリカ、インド、パキスタン、中国南部の水はけのよい土壌で日当たりのよい場所に広く自生している木です。1.5~3メートルに成長する樹木で、小さなクリーム色の可愛い花はほのかな甘い香りがします。葉にはローソンという赤色色素が含まれ、白髪がオレンジ色に染まります。
ヘナは紀元前の古代エジプト時代から使用され、5000年以上の歴史を持つインドの伝承医学アーユルヴェーダでは万能薬として位置づけられ、皮膚病予防、火傷、止血、打撲傷、防腐剤、皮膚炎の殺菌作用等の効果があるとされてきました。ヘナは白髪染めだけでなく、いろいろな治療に使われていました。
またインドでは結婚式やおめでたい行事等でヘナを使用し肌に絵を描く「メヘンディアート」が施されました。
ヘナが髪に良いわけ
*傷んだ髪を回復させるトリートメント効果
パーマやカラーリングをした髪は、髪の外部を保護していたキューティクルが開いてダメージを受けやすい髪になっています。1本の髪の毛を拡大すると外部は魚の鱗が重なったようになっていて、それがキューティクルとよばれ髪を保護しています。キューティクルが壊れた髪は、蛋白質や水分が少なくなり髪はバサバサになります。
ヘナでキューティクルをコーティングすると、傷んだ髪は回復し、ハリ・コシ・ツヤのある髪になります。ネコ毛はハリが出て太さがでてきます。ヘナを塗り続けることで髪質が次第に変わり健康的な髪になります。
*頭皮の悩みを解消します。
毛根についた汚れや余分な脂を落とし、潤いを与え育毛を促進します。フケは頭皮が乾燥しているか、皮脂が多すぎる状態で起こります。ヘナのコーティング力で乾燥を防ぎ、ヘナが皮脂をからめとります。かゆみ、抜け毛が無くなり、頭皮臭を抑えます。
染めたイメージ (個人の髪質や感触により色に違いがあります)染色後、3日以上経って落ち着いての色合いです
*ヘナの色素成分ローソンが毛髪の蛋白質(ケラチン)に絡みつき、白髪は赤オレンジ色に染まります。
ヘナのみだと赤オレンジ色に染まりますが、藍色の色素を持つインディゴ(ナンバンアイ葉)を加えることでブラウン~より濃いブラウンに染まります。
へナの栽培から商品化まで
植え付け
苗は、1年で1.5mほど成長し、その後年に2回~3回収獲できます。うたきの杜の畑は、農薬や化学肥料は不使用の栽培で、完全な循環型です。
収穫
収穫はインドと違い、木の上60センチほどの高さで刈り取るので、砂や埃が付くことはありません。良質なヘナを作るには、刈り取り後すぐに乾燥させることが大切なため、収穫は早朝に行い収穫後30分以内に乾燥機に入れます。
乾燥
ヘナの綺麗な色を出すために、乾燥機の温度と時間管理は試行錯誤を繰り返しました。乾燥後、小枝や不純物を取り除き葉っぱだけの状態にします。
粉砕
葉っぱだけになったヘナは徹底した温度・湿度管理をした保管庫で保管し、その後粗粉砕します。粉砕による熱でヘナの成分を壊し劣化することがないように、粗粉砕後は低温の臼式の微粉砕機を使用しています。
充填
微粉砕にした粉は、化粧品メーカーで充填します。